2006年09月01日
沈思黙考がイノベーションを生むこともアルねんでェ
「インターネット上で広く専門家から知識を集める」、「インターネット上の知識のコラボレーションを活用する」という考え方は一見すばらしように思えますが、落とし穴もあります。
CNET Japan:Web 2.0時代に企業が直面する「知識」の活用法
それは、どんな専門家でも最初は素人だったという事実です!
すなわち、彼らは自らの努力で知識を蓄積して行ったのですが、その過程で自分だけの思考パターン(ニューラルネットの結合パターン)を確立しています。
この思考パターンが知識の捕らえ方を固定化させ、新しい知識の切り口を考えることを阻害する場合もあります。
外部の知識を得られないチームは孤独で非効率的なこともあります。しかし、だから自分たちで何とかしようと必死で考え、思わぬショートカットを発見することもあります。このショートカットが専門家も思いつかないイノベーションにつながります。
「知らぬが仏」ではないですが、知らないからこそ、とんでもない壁をぶち破ってしまうことがあるのです。
かつて、Appleコンピュータのウィズニアックが XEROXの「PARC」 に感動し、Mac Drowをソフトウェアだけで実現してしまった話は、ショートカットの好例です。
(彼は「PARC」のビットマップ・アプリケーションが、ソフトウェアだけで出来ていると勘違いしていたそうです。)
もし、この時代にインターネットがあり専門家から知識を得たならば、実現するには専用のハードウェアが必要だという結論になっていたでしょう。
【初代Macは、殆どのコントロールを専用LSIでなくCPUだけで(つまり、ソフトウェアだけで)行っていました。もちろん、グラフィックコントローラも! 芸術作品ともいえるソフトウェアです。】
何でもかんでも「つながる、広がることはいいことだ」という議論は新興宗教のような危うさがあり、本来ある人間の能力を弱めてしまうことになると思えてなりません。
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